モーターサイクルや車の場合、通常バッテリーを電源として点火させていますが、バッテリーを使わずに、
発電機能と点火機能を装備した機構を持っています。(俗名・フライホイールマグネット方式)。
名前の通りに原動力はフライホイール(ピストンを上下させるためにクランクシャフトにつけられるはずみ車)を利用しています。
エンジンスタート時(セル・キック)に重いフライホイールを回し、強い慣性力を発電に利用しています。
発電方法は2つの磁気コイルによって行われています。
クランクシャフトに連結した軸が2次コイル。それを囲うように合わさる1次コイル。
この2つのコイルが一定の方向に回転することによって電気が生じます。電気が発生すると、あとは通常のポイント点火方式です。
コイルに流れた電流が1次コイルを通過して1次電流になり、ポイント・コンデンサーの作用によって2次電圧となって逆流します。
そして、コイル内で増幅された高電圧が2次コイルからプラグへと伝わっていくのです。
MAGNETO(マグネトー)点火システムは、エンジンを回せば回すほどその発電量が大きくなります。
そのため、ポイント接点の劣化が大きいこと。
エンジンの始動時には非常に速い回転を必要ということ。
アイドリング時は電圧が弱い。
というデメリットがありますが、バッテリーレスに出来るという面と、独特の形状からとても人気のあるパーツです。
適正ギャップ値は0.35mm〜0.45mm
純正FARBANKS(フェアバンク)製に装備されるタコメーター用の連結部があります(他のメーカーには見られません)
純正以外に良く見られるのは点火ロックキーです(モーリスなど)
WICO(ワイコ)製
FARBANKS(フェアバンク)製
JOE HUNT(ジョーハント)製
画像提供・・・群馬県在住 flat head 魔似亜(ヒ口ヒ)様